僕は、楽天銀行&楽天証券の組み合わせで株やETFなどの運用をしているのですが、最近の楽天はサービスの改悪ばかりですよね!
今回は、楽天銀行からメールで届いた「外貨預金キャンペーン」にモノ申します!!
改悪続きの楽天サービス
投資信託を楽天カードから50,000円購入すると500ポイント付くというお得サービスもなくなりましたし、SPU(スーパーポイントアッププログラム)でも優遇がほぼ無しという状態になってきています。
実際には複雑な手続きを経ることで、若干の優遇やポイントアップはありますが、かつてのようなメリットがないので、そこまでやる必要はないのかなと思っています。
(長くなるので、ここでは詳しくは述べませんが、YouTuberの両学長さんなどの解説を聞いてもらえばよく分かると思います)
僕はiDecoとNISAが楽天証券なので、まだ楽天経済圏に踏みとどまってますが、そろそろ愛想が尽きそうだよ。。
お得だという金融商品の案内が来たが・・・
そんな中、楽天銀行が度々メールを送ってくる「外貨預金優遇金利適用のお知らせ」っていうものに、メチャメチャ腹が立つので、記事にしてみたいと思います。
送られてきたメールはこういったもの。
〇〇様に 外貨定期預金 優遇金利の適用をお知らせいたします。 |
【対象者さま限定】 11日間限定で米ドル金利がアップ中! |
米ドル 14日もの 通常金利 年 0.03 %(税引後 年0.023%) 適用優遇金利 年 4.00 % (税引後 年3.187%) (円から預入時のみ) |
2022年04月26日から2022年05月06日までの限定金利! |
※為替コストは楽天銀行が提示する為替レートに含まれます。外貨預金の取引を行う場合の通常の為替コスト(手数料)はこちら。 ※表示の金利は年利です。お預入期間に対してのみ適用させていただきます。 ※円から外貨預金にお預入れされた場合、元利金は満期日に外貨普通預金に振替となり、それ以降の利息は外貨普通預金の利率が適用されます。 |
外貨預金の特徴とリスクをご理解のうえ、 ご自身の判断でお取引ください。 |
次に、上にリンクがある為替コストの説明ページを見てみましょう。
為替コストについて
楽天銀行のサイトでは次のように案内されています。
『円を外貨に両替して外貨預金にするとき、また逆に外貨を両替して円に戻すときには、「為替レート」に加えて「銀行の手数料」がかかります。この「手数料」は、多くの銀行では通常「1米ドルにつき1円」です。実はこれが、外貨預金を利用する際には大きなコストとなります。
楽天銀行では、当行が取引可能な市場実勢レートを基準として、この「手数料」が以下のように、たいへんお得です。』
為替コスト 対円お取引為替コスト(預入)
アメリカドル | 25銭 | 1アメリカドルあたり |
---|---|---|
ユーロ | 25銭 | 1ユーロあたり |
オーストラリアドル | 45銭 | 1オーストラリアドルあたり |
イギリスポンド | 45銭 | 1イギリスポンドあたり |
ニュージーランドドル | 45銭 | 1ニュージーランドドルあたり |
南アフリカランド | 30銭 | 1南アフリカランドあたり |
メキシコペソ | 20銭 | 1メキシコペソあたり |
中国人民元 | 20銭 | 1中国人民元あたり |
為替コスト 対円お取引為替コスト(払戻)
アメリカドル | 25銭 | 1アメリカドルあたり |
---|---|---|
ユーロ | 25銭 | 1ユーロあたり |
オーストラリアドル | 45銭 | 1オーストラリアドルあたり |
イギリスポンド | 45銭 | 1イギリスポンドあたり |
ニュージーランドドル | 45銭 | 1ニュージーランドドルあたり |
南アフリカランド | 30銭 | 1南アフリカランドあたり |
メキシコペソ | 20銭 | 1メキシコペソあたり |
中国人民元 | 20銭 | 1中国人民元あたり |
- ※当行で外貨預金の取引を行う場合の通常の為替コスト(手数料)は上表の通りです。為替コストは当行が提示する為替レートに含まれます
本当にお得か検証しちゃる!
さて、それでは僕がどんなところに腹がたったのか説明していきます。
まず、大々的に優遇を謳う、この「外貨定期預金」は14日物です。
通常時の年利税引き後で0.023%が14日分だけ年利3.187%!
つまり、3.187%÷365日×14日=0.12224%
そりゃあ、通常時の年利0.03%だって、国内の預金と比べれば高いわけですけど。
仮に、執筆時の為替レート1ドル=127.7円で100万円を投資した場合は次のような計算になります。
100万円は7831ドル。
それに預金預入時に25銭×7,831=1,957円の為替手数料
14日後には約9ドル利息が付いて7,840ドルになります。
そして、払い戻し時に25銭×7,840=1,960円の為替手数料
つまり、9ドル(約1,150円)の利息を得るために、3,917円の手数料を支払うというカラクリ!
これを寸借詐欺と言っては間違いですか?
寸借詐欺(すんしゃくさぎ)とは、代表的な詐欺のひとつで、人の善意につけこみ小額の現金を借りるふりをして、騙し取る行為を指します。今回の場合は”善意につけこみ”の部分だけ異なりますね。
何も手続きをせず、そのまま預けっぱなしで差額の21.67ドル(2,767円)を0.01%(外貨普通預金金利)の15日以降の預金金利で埋めようとすると、そのまま20年間近くホールドしなくてはならないのです。
もちろん、そんなアホな真似はしないで、外貨定期預金1年物で年利0.4%(税引き前)に切り替えたとします。そうすると、7840ドル×0.4%=31.36ドル-税20.315%=約25ドル
つまり、為替の変動を考慮しないでも、1年近く預金してようやく利益がマイナスからゼロになる。
という金融商品なわけです。
いや、これ本当に優遇ですか?お得ですか??
つまり、今後の為替相場で更なる円安が長期に続くと考えて、外貨預金の長期運用をしたいって人にホンのちょ~~~っとだけ、手数料を安くしますよ。
ってだけのことだと思います。
こんなゴミみたいなキャンペーン案内をいちいち送ってくんなや~
楽天経済圏の落ち目っぷりがよくわかる、切羽詰まった感じがしてしょうがない今回の出来事でした。。
ちなみに、「外貨預金なんてどこでもいっしょだろ」っていう人がいたら下の図をご覧ください。
次は、僕が不動産関係で取引のあるSBJ銀行の預金金利です。
どの期間の預金でも倍以上の開きがありますよね。
しっかりしろや~楽天!!
PayPay経済圏への移住も検討せねば!
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