永興坊について
今日は、西安にある時代テーマパーク
「永興坊」について紹介するよ。
前回、西安では「唐」の時代と「長安」が重要な観光テーマになっているという話をしましたが、
それをギュッと凝縮したような施設が、この永興坊。
あまり、ガイドブックなどでは大きく紹介されてないんだけど、このように近年整備された観光施設。
これからどんどんメジャーになっていくと思われます。
西安の美食文化は「非物質文化遺産」というのだそうです。
入り口にはこんな案内が。
この説明によると、唐の名相「魏徴」の邸宅だったところとの事。
魏徴と言えば、太宗にも諫言をしたという正にTOP of 諫臣!
西遊記にも登場している人物ですね。
その魏徴の邸宅を模したものなのか、あったところなのか、一部建造物が使われているのか、残念ながら詳しいことはわかりませんが、実に味わいのある建物の数々。
約100軒の飲食店が軒を連ね、民芸品やお土産屋さんなど、数々の観光名所のある西安の中でも、必訪の場所です。
そして、この永興坊。なんといっても素晴らしいのは、入場無料なんです。
歩いて街並みを見るだけでも充分な観光になるレベルなのに、メチャメチャお得な施設です。
永興坊へのアクセス
西安中心部をグルっと囲む城壁の東側、「中山門」のすぐ脇にあります。
そして、僕が宿泊しているヒルトン西安からは歩いてすぐなんです。
そういうわけで、この永興坊、ちょっと小腹が空いただけでも、何度も訪れてしまいました。
黄色の「長楽門」の1ブロック北側が中山門。
長安の城壁は、永興坊のすぐ目の前です。
唐の街並みの紹介
それじゃあ、唐の街並みを再現した永興坊の様子を紹介するよ
人物たちはどなたなのかわかりませんが、真ん中の椅子に座って記念写真が撮れるスポット。
おそらく魏徴に扮する写真スポットですね。
提灯の灯る小路にお土産屋さんが並びます。
皆食べ歩きしながら、民芸品やお土産を見て回ります。
この人形は唐とは全然関係ないですね。。。
でも家族連れも多いので、こういうのも必要なんでしょう。
こちらは正統派の民芸品とお土産ですね。
こういう小物って安いからついつい買ってしまうんですよね。
結果、自宅に要らんものが増えてしまうという。
でもまぁ、記念です。ちょっとだけ買っちゃいました。
こんな風な時代を感じさせるオブジェがあちこちにあります。
ブランコ的な遊具かと思いましたが、上にかけられた看板は「満腹量り」ってことですね。
さすが、美食が非物質文化遺産なだけあります。
トウモロコシが干してありました。
こちらは唐辛子。
ともに本物ですが、雰囲気のためのオブジェですね。
永興坊の中心にある広場に面した舞台では、中国式弦楽器(名前は知らない)を弾きながらおじいさんが歌ってます。
観光地っぽくていいですねw
夜になりました。
永興坊の街並みは、益々良い雰囲気に。
ライトアップされた街並みに提灯が映えます。
まぁ、本物の唐の時代にはライトアップなんて無いでしょうが。。
実は、中国の観光をしていて、常々不満に思うのは、大抵の街でお店の閉店時間が早いこと。
でも、ここは夜になっても営業しているので、夜市的な観光も出来ちゃうのです。
陝西省の名物料理の数々
建物ばかりじゃなく、その非物質文化遺産っていう食べ物も見せてよ。
わかった、わかった。
とりあえず、永興坊で見かけたものと
僕が実際いただいたものを紹介するよ。
まずは、おいしそうなお肉の煮込み。
こちらは泡饃という料理。陝西省の名物料理で、「饃」というナンのようなパンをちぎってスープに入れていただく料理です。
泡は、お湯をかけることなので、ちぎったパンにスープをかけるのが元々のスタイルのようです。
慣れた手つきで地元の方々がちぎり入れてましたよ。
何かの揚げ物ですが、いただいてないので何かはわかりません。。
陝西省名物、生絞りザクロジュース。
20元ってかなりしますよね。
いくら観光地価格とはいえ、どうも最近東南アジアも中国も、これ安い!!っていう感覚になることが少ないですね。
これは、僕の金銭感覚が完全にデフレに毒されてるからかも。。
こちらは熱した石の上に敷いた紙の上で色んな料理を作ってます。
これも伝統の調理法なのかな?
麻花は中国各地で見かけますね。
飴のようなものを伸ばして切ってというもの。ざっくりした説明ですんません。
(食べてないので正直わからないのです。。)
中国の餃子は水餃子が一般的なので、みっちりと隙間なく包むのが普通ですが、最初から焼くつもりで作る餃子は、時々こういうスタイルのがありますね。
焼き餃子の本場、日本の僕から教えてあげましょう。
焼き餃子も隙間なく包んだ方が、中のスープがジュワッとして美味しいんだぜ
これは何だ?
見たところ、プリンのような、カステラのような・・・
そうだ、きっとその中間のような、甘くてジューシーなカステラのようなプリンに違いない!!
ということで、ひとついただいてみました。
え?? 全然あまくない。。。
甘くない葛餅みたいな感じ。。
つまりおいしくない!
これは完全に見た目に裏切られました~
こちらは、素焼きの盃でお酒をいただいたあとに投げ捨ててパリンって割るお店。
中国の時代劇でよく見る光景ですよね。
我ら三人、生まれし日、時は違えども・・・
って、3人じゃねぇし!!
そして、僕も気持ちよくパリンってやってきました。
お酒は、薄~いどぶろくのような感じで飲みやすかったです。
ちなみに盃の代金込みで1杯5元でした。
さて、夜になったのでちゃんとした夕飯をいただきたいと思います。
選んだのはこんなお店。(漢字がわけわからないので、店名は無しでw)
店内もいい感じに古風です。
テーブルの上には自家製ラー油(勝手に自家製って決めつけてるw)
一番オーソドックスな麺を注文しました。
麺の上に野菜が乗っていて、混ぜ混ぜしていただくのです。
食べ方がわからないだろうって思ったのでしょう、お店のおばあちゃんが混ぜ混ぜしてくれました。(なので、混ぜる前の写真が無いわけです)
ちなみに、この手の麺料理、陝西省では基本ラー油味です。
岐山面の時も言いましたが、美味いか不味いかではなく、ラー油の味なのです。。。
こっちは温かい麺。こっちは陝西省らしからぬ、胃にやさしい料理です。
ホッと安心できる料理でした。
永興坊のまとめ
永興坊では、どのお店も現金が使えません。
みんなwechat pay や Ali pay などのQR決済。
え~!それじゃ私たち外国人観光客は利用できないんじゃない?
僕も最初焦ったよ。
でも、お店の人が教えてくれたんだ。
この両替所のようなところで、永興坊でだけ使えるチャージ式カードが買えるんだ
ここで永興坊専用カードを買ったので、僕らはここで色々なものを買ったり飲み食い出来たのです。
唐の時代の雰囲気の中で、しかも隣に当時の城壁をながめつつ、陝西省の名物をいただけるわけですから、この永興坊は西安に来たらマストのスポットとしておススメできると思います。
特に、ヒルトン西安に宿泊するなら更におススメですね!
西安には回民街という夜におススメの観光スポットがありますが、永興坊も外さずに両方楽しみましょう!!
(おまけ)
西安といったらの兵馬俑。
こんなところにも陶俑さんがいらっしゃいました。(唐とは関係ないけど。。)
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