今話題のHotelサブスク”定額制宿泊サービス”の
「HafH(ハフ)」について、ホントにお得か考えてみよう!
定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」
定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」が、今話題になってます。
(もちろん、旅行関連界隈でですが)
様々な旅行関連ブロガー達から紹介記事が出ている「HafH」ですが、ホントにお得なのか考えてみようじゃありませんか!
基本的にはアフィリエイターの記事なのでヨイショが多いですよね
今回、僕は中立的立場から検証していきたいと思います。
では、詳しく見ていきましょう。
HafHのサービス内容
料金プラン
料金プランは次の5つです。
最安では月に1泊出来る、ライト月額2,980円。
スタンダード、3泊で9,800円。
スタンダードプラス、5泊で15,800円。
プレミアム、10泊で30,800円。
そして、最上級のプレミアムプラス、82,000円では、なんと宿泊数上限なし!!
これは!!
ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」で岡田将生さん演じる三人目の元夫”シンシン”が、生活にまつわる様々なわずらわしさから逃れるために、ビジネスホテルに住んでいた、あのような使い方がなんと月たったの82,000円で出来るだなんて!
なんてすばらしいサービスなんだぁ~!!
と、思ったものの。。。
あれ?
このコインってなんだぁ?
そう、それが今回の僕の結論に至った理由。
後ほど説明します。
HafHコインについて
当然のことながら、世にあるホテルはそれぞれのグレードやロケーションあるいはタイミングによって、様々な料金体系となっています。
サブスクで同じ料金でどこでも好きなところに泊まれるのなら、その中の最高級のホテルだけに皆の予約が集中してしまって、うまく運営できないことはすぐにわかりますよね。
そこで、このコインの登場です。
各プランごとに毎月一定のコインが付与され、ホテルの予約ごとにその料金体系に応じたコインを消費するという仕組みなわけです。
これ自体は僕もとても良いアイデアだと思っています。
宿泊に要するコイン数を検索
各ホテルに宿泊するために必要なコインは、会員登録しなくてもサイトで調べることができます。
宿泊に必要なコインについては、希望する部屋タイプやコインのレンジを指定して、検索できて便利です。そして現在、1泊に必要なコインは50が最安となっています。
それでは、さっそく調べてみましょう。
場所は東京。部屋タイプ指定なし。最安の50コインまでで検索しました。
2軒が表示されました。
東京都全体で50コインで1泊出来るところが2軒のみということです。
それでは、試しに羽田の「plat hostel keikyu haneda home」を見てみましょう。
とても清潔そうで、なかなかオシャレ感ただよう宿ですね。
ちなみにお部屋の方はこんな感じ
ドミトリーで50コインです。
個室を希望するなら150コインが必要となります。
参考までに、通常のネット予約だとこんな感じの価格です。
なるほど。最安ライトプランだと2,980円で月に50コインなので、コスパはちょっと悪いですね。
つづいて、同じく東京で個室で安く泊まれるところを探してみました。
1泊150コインまでで9件表示されました。
僕も出張の際に利用したことのあるコンフォートホテルが入ってますね。
その中のコンフォートイン東京六本木を見てみましょう。
ここもキレイで、快適そうです。
何より、六本木というロケーションがポイントですね。
150コインまでで検索しましたが、こちらはなんと1泊125コインです。
こちらも予約サイトの値段を調べてみました。
と、このようになっています。
asian.teaの見解
それでは勝手ながら、あくまで一人の旅行好きの個人として、HafHについての感想を言わせてもらいます。
HafHの良い点
・検索しやすい
ご覧いただいたように、検索の仕様は非常にシンプルでわかりやすいものです。
・旅の動機付け
サブスクリプションでお金を払ってしまっているので、なるべくなら宿泊しようという気持ちになりますね。結果、今まで行ったことのない場所や宿泊施設を訪れることが出来るかもしれません。
・海外でも使える
日本のホテルと全く同じ条件で海外のホテルも利用できます。
試しに都市だけ指定して調べたら、クアラルンプールは4軒、バンコクは9軒がヒットしました。
必要なコインは日本とほぼ一緒で、ドミトリーなら50コインからで、シングルは125コイン程度からが多いようです。
・宿泊しなかった分を翌月への持ち越しが出来る
月内に宿泊しきれなかった分の泊数は翌月に1泊分50コインとして持ち越せます。使いきれずに損したってことになる心配はありません。
HafHの良くない点
・付与されるコイン数が足りない
毎月付与されるコイン数は、スタンダードだと200コイン。
これだと、シングルで2泊は出来ず、上限の3泊まで利用しようとするとドミトリーに限られてしまいます。プレミアムプラスでも2,000コインなので、宿泊数無制限を活かして”シンシン”のようにホテルに住んじゃおうとしたら、ドミトリー以外は不可能となります。
・コインの端数が余る
コインの端数があっても買い足すことが出来ません。プランを上位へ変更することはできます。
・即予約確定が出来ない
通常のネット予約では、空きがあればすぐに予約確定となりますが、HafHの場合は宿から承認があってから確定となります。24時間以内の回答が約束されているそうですが、「遅くなっちゃったから今夜泊まるところをすぐに探したい」といった使い方は出来ないということになります。
・そもそもお得とは言えない
先ほど検索したように、通常のネット予約と比べて特別お得ということはないようです。
HafH考察の結論
結論としては、旅行に関する考え方次第ですが、僕としては
HafHは”無し”です。
サブスクリプションを上位のものにしても、ドミトリー以外では月に数泊しか出来ませんし、そもそもネット予約と比べてお得感があまりありません。
バックパッカーやノマドワーカーの人ならプレミアムプラスであちこちのドミトリーを渡り歩くという使い道もあるかもしれませんが、普通の仕事をしていて、
「出張で遅くなったから泊まっちゃおう」とか
「週末ちょっと良いホテルでリラックスしよう」
というような使い方には向いてないなぁと思った次第です。
これは当然、HafHの採算、ホテル側の採算といったことが考慮されないとビジネスとしては成り立たないわけで、仕方ないことだと思いますが、僕には利用するだけの魅力はないという結論です。
「いやいや、HafHは絶対おススメだよ!!」っていう人がいたら、その点も含めて改めて検証しますので、ぜひ教えてください。
【追記】利用者の方に教えていただきました
僕の感覚では、ナシと判断したHafHですが、旅の上級者の方におしえていただいた情報を追記します。
通常のホテルの宿泊料は、需給に合わせて価格変動しており、特に旅行シーズンでは価格が普段の倍以上になることも珍しくありません。
しかし、HafHでは基本的に必要コインは固定となっているため、旅する時期によっては、通常予約よりもかなりお得になることがあるそうです。
そういう使い方で、HafHはアリと判断する方もいるということですね。
今回はフラットな立場で検討した結果をお伝えしたいと思い追記しました。
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