2023年末、ヒルトン成田に行ってきました。
これまでは、だいたい季節ごとに年4度はリラックスのために、2~3泊ずつしていたのですが、
2023年は、年末にやっと一回目の訪問なんです。
仕事が忙しかったのと、子どもが受験生だってのが主な理由です。。
年越しは満室の為予約が取れず、2泊して大晦日に帰宅するという、ちょっとせわしない旅行でしたが、こんな正月飾りもあって、年末年始のムードを少し楽しめた感じです。
みんなで大家さん シリーズ成田の現状を見てきた
それはそうと、成田に来たら、やっぱり気になるのが「みんなで大家さん」の成田案件。
僕は出資はしていないものの、成田好きの一人として、施設の完成を心待ちにしている一人です。
今回も現場状況も踏まえ、開発の状況をお伝えしていきます。
なんか、これ見よがしに「みんなで大家さん」の広告が出てるみたいでスミマセン。アドセンスなんで僕のコントロール外なんです。。。
(おさらい)みんなで大家さん シリーズ成田 とは
まずは、おさらい。
みんなで大家さんのシリーズ成田とは、成田市小菅地区の山林を切り開き、「共生日本ゲートウェイ成田」という、商業施設等を作るプロジェクトに出資するというものです。
一口100万円で年利7%もの高利回りの商品として大変人気であり、そしてこれまで約3年間、滞りなく予定通りの配当がされているという事実は、前提として理解しておく必要があります。
そして、前回の記事の「追記」でもお伝えした通り、2023年、計画変更が発表され、フードイノベーションを実現するための「研究開発施設(R&D 施設)」、「国際展示場」や最新技術情報を発信するための国際会議場「MICE」の開発が加えられ、敷地の拡大と工事期間の延長が行われました。
そんな「みんなで大家さん シリーズ成田」は、2021年の1号2,028口から、随時拡大・継続募集され、現在17号14,808口を募集中。
ここまでの合計は18万口越え、金額にして1,800億円超となります。
さっそく現場に行ってみた
それでは、早速小菅地区の造成工事の現場に行ってみましょう。
この橋の辺りからは、A滑走路へ着陸する飛行機を間近で見ることが出来ます。
が、この時は着陸では無く、こちらへ向かって離陸するタイミングだったらしく、そうするとそれほど近距離ではみられませんでした。
それでは、川沿いの駐車スペースに車を置いて、歩いて造成工事入り口まで行ってみます。
警備員さんに警戒されないように軽く挨拶して、少しこのあたりのことなどについて言葉を交わしました。
入り口には、このような看板が立っていました。
この看板によると、令和6年1月からはヒルトン成田に抜けられる計画だったみたいですね。
こちらの看板が最も重要かと思いますので拡大してみます。
工事期間 令和2年7月~令和5年8月
もう過ぎてるじゃん!!
いろいろと謎が残りましたが、あまり長居も出来ないので、そそくさと退散です。
ヒルトン成田の最上階から確認
ヒルトン成田に宿泊する際は、基本的にA滑走路と空港施設がよく見える、南寄りの部屋を取ることが多いのですが、そちらからだと小菅の開発箇所は見ることは出来ません。
そこで、今回も13階にある展望スペースから工事の様子を見てみました。
まずは参考までに、13か月前に僕が撮った写真をご覧ください。
さて、そして1年余の時を経て、どのような姿に変わったのか!
その姿がこちらです!!
変わっとらんやん・・・
唯一の目に見える進捗は調整池が出来たということ。
ホントにそれくらいしか差がわかりません。
何なら、草生えてるし・・・
工事が止まってる?
どうやら、一旦工事はストップしているらしいです。
実は、計画変更時に共生バンクグループから次のようなアナウンスがありました。(一部抜粋)
計画の変更手続き;~本年度末(2024年3月末を目指しております。)
造成工事;~2024年11月末完成予定(変更手続きに伴い本年6月末で工事を一旦休止して準備に入り2024年4月に工事再開予定)
建築工事;2024年12月~2026年12月を予定
開業;2026年度末を予定
尚、第二期事業計画については、2029年度末を開業目標として、準備を進めております。
個人的な感想です…
というわけで、ここからはあくまで僕の個人的な感想です。
シリーズ成田の募集案内では、「約45.5万㎡の大型開発用地「成田空港周辺開発プロジェクト用地」の一角を、対象不動産として組み入れた商品」と説明があります。
しかし、このプロジェクトの完結の為にどれだけの金額を必要とするのか、あきらかにされてはおらず、次々と新しい募集がされている状況です。
はたして、山林45.5万㎡の土地に費やす費用に1,800億円が適切と言えるのか。
次の表は国土交通省の土地総合情報システムで確認できる取引価格です。
取引の事情等 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 成田市 赤荻 | 1,000万円 | 3,400m² | R04/07-09月 | ||
2 | 成田市 芦田 | 200万円 | 1,800m² | R03/10-12月 | ||
3 | 成田市 芦田 | 100万円 | 980m² | R03/10-12月 | ||
4 | 成田市 伊能 | 90万円 | 510m² | R05/01-03月 | ||
5 | 成田市 伊能 | 10万円 | 910m² | R03/10-12月 | ||
6 | 成田市 官林 | 50万円 | 1,400m² | R04/01-03月 | ||
7 | 成田市 郷部 | 50万円 | 650m² | R04/01-03月 | ||
8 | 成田市 小菅 | 680,000万円 | 3,900m² | R04/04-06月 | 関係者間取引 | |
9 | 成田市 小菅 | 440,000万円 | 2,600m² | R03/10-12月 | ||
10 | 成田市 小菅 | 860,000万円 | 5,000m²以上 | R03/10-12月 | ||
11 | 成田市 駒井野 | 39万円 | 200m² | R04/04-06月 | ||
12 | 成田市 駒井野 | 260万円 | 1,100m² | R04/04-06月 | ||
13 | 成田市 駒井野 | 1,200万円 | 4,500m² | R03/10-12月 | ||
14 | 成田市 桜田 | 75万円 | 4,500m² | R04/07-09月 | ||
15 | 成田市 桜田 | 200万円 | 1,000m² | R03/07-09月 | ||
16 | 成田市 佐野 | 4万円 | 450m² | R04/04-06月 | ||
17 | 成田市 芝 | 11万円 | 760m² | R04/07-09月 | ||
18 | 成田市 新駒井野 | 610万円 | 1,000m² | R04/10-12月 | ||
19 | 成田市 新駒井野 | 160万円 | 180m² | R04/07-09月 | ||
20 | 成田市 新田 | 150万円 | 980m² | R03/10-12月 |
成田市小菅の坪単価は驚愕の576万3934円!!
それに関係者間取引って。。。
ちなみに池袋駅から徒歩6分の商業地、新高円寺駅から徒歩2分の商業地で同程度の坪単価約570万円という取引記録がありました。
如何に小菅の取引価格が異常かと言うことがわかるかと思います。
しかも3件目の面積、5,000㎡以上って。。
国土交通省もマジメにやる気なくなってんじゃん…
そして、造成工事は遅々として進まず、さらに一応理由はあるとはいえ、現在工事は中断されており、なのになぜか看板の工期は過去の日付のまま。
そもそもこの土地に国際展示場、国際会議場などの「MICE」としての需要があるものなのか。
憶測であまり悪くいうことは避けたいところですが•••
う~ん。。。
心配は募るばかりです。。。
↓2021年に初めて「みんなで大家さん シリーズ成田」の造成現場を見たときの話
【R6.2.27追記】成田市小菅の山林が360億円!!
先週末の3連休。
またヒルトン成田に行ってきました。
そして、シリーズ成田の工事の状況は・・・
はい、当然なにひとつ変わってません。
工事中断中ですからね。
そんななか、改めて国土交通省の土地総合情報システムを見てみたところ、さらなる驚愕の事実が・・・
それが次の表です!
14 | 成田市 小菅 | 3,600,000万円 | 5,000m²以上 | R05/04-06月 | ||
15 | 成田市 小菅 | 680,000万円 | 3,900m² | R04/04-06月 | 関係者間取引 | |
16 | 成田市 小菅 | 440,000万円 | 2,600m² | R03/10-12月 | ||
17 | 成田市 小菅 | 860,000万円 | 5,000m²以上 | R03/10-12月 |
360億円で山林買ってますけど…
あと、国土交通省さん。
またしても「5,000㎡以上」って・・・
そこが知りたいんで、ちゃんと仕事してくださいww
しかしどうなってんの? これ?
成田の中でも小菅だけ坪単価が2桁違うのよ。
誰か法務局で調べて真相を教えてww
【R6.2.28追記】土地造成工事再開のリリースの理由
昨日、R6.2.27。
中断していた土地造成工事を再開するというアナウンスが出ました。
簡単にまとめるとこうです
・造成工事を2024年3月1日から再開
・建設予定の建物の計画は作成中
・インフラについては2024年4月から電力会社等と協議を再開
・造成工事の完成予定は未定(6月頃お知らせ予定)
さぁ、皆さんはここから何を感じますか?
いよいよ来た!業務停止命令!!(6/18追記)
先月、共生グループが「ゲートウェイ成田」のメディアリリースを打って以降、ゲートウェイ成田のヨイショ記事をネットでよく見かけるなぁと思っていた矢先。
大変なことが起きました!
これはフル回転で漕いでいたペダルを強制的に一旦ストップさせる措置になるんじゃ。。
いよいよ何らかの大きな動きに繋がりそうな予感ですね~
しかし、二束◯文の山林に対し、数年間かけて1,800億円以上のお金を集めるまで、行政が何もできなかったっていうのも、ちょっと問題ですよね。
そしてこちらはなんと、譲渡手続きの停止とのこと!
もはや、怖すぎてコメントできません。。。
お盆休みにまた成田へ(2024.8.15)
先日のお盆休み、またまたヒルトン成田に行ってきました!
たくさんの人が海外に行く姿をいいなぁ~って思いながら、ただただヒルトンに2泊滞在です。
理由はこどもに「ヒルトンのプールで泳ぎたい!」って言われたからです
いつものとおり、最上階の展望ラウンジへ
ここは広々として、眺めも最高ですごく素敵なところなんです。
右手には成田空港A滑走路が見えます。
ここでフライトレーダーを見ながら飛行機鑑賞するのが好きなのです。
それでは、皆さん気になっているであろう、「みんなで大家さん成田」の土地の状況を見てみましょう!
記事の上の方に載せた2022年の写真をもう一回載せちゃいますね!
もう、何も言わんよ。。。
でも、安心して!
今回は重機が何台も入ってます!!
もちろん、お盆休みなんでどれも動いてるわけじゃないですけどね。。
ところで、計画が何度も変更されて、対象の土地も増えてるようだけど、それはどのあたりなんでしょうね?
もう4年間も収益の出ない土地をスゴイ高値で借して年7%の配当維持してるそうですけど、このあたりのカラクリを詳しく書くと何かちょっと良くないことが起こりそうなので、次の日経BPの記事を読んでみてくださいね。。
この日経BPの「不動産マーケット情報」メッチャ良記事!
不動産投資サイトの「楽待」は指摘記事だして、訴えられちゃいましたが、さすがに日経には戦いを挑まないでしょうね。
日経新聞社に拍手!!!
いよいよラストスパート?! (2024.9追記)
日経BPまたしてもナイスな良記事だしてきました!
ものすごく簡単に言うと、
共生バンクグループが創業半年のアメリカの投資会社「ロイズ・キャピタル」へ「ゲートウェイ成田開発プロジェクト」を完全に売却するとのことです。
これまでは、何の収益も上げていない野原に高額の賃料を払ってくれる謎の事業体があったので、予定通りの配当が出来ていたようですが、これで今後はどうなるんでしょうね?
ちなみに、その買収を行うロイズ・キャピタルという投資法人ですが、ウェブサイトには所在地も電話番号もナシ。
漠然とした事業形態、メールアドレス、そしてメンバーが載せられているのみ。
もちろん、イギリスの保険のロイズとは全く無関係です
その漠然とした事業の説明を訳してみました
ロイズキャピタルの背景
ロイズ・キャピタルは、ワシントン DC、東京、ドバイの主要グローバル拠点から業務を展開し、中東およびアジア全域の戦略的投資機会に重点を置いています。当社はエネルギー、インフラ、新興テクノロジーなどの分野に精通しており、これらの重要分野で成長と革新を推進しています。
比類のないグローバル投資および政府ネットワーク
- 当社は、世界的な投資経験とアジア、中東、ヨーロッパにおける深いネットワークを、上級政府政策立案者からの比類のない洞察と組み合わせます。
- 私たちのチームには、元米国国務長官およびCIA長官、元世界銀行グループ総裁および米国財務次官、元トルコ財務副大臣、日本最大の国営銀行の会長などが含まれています。
- ロイズ・キャピタルは、新興テクノロジー、フロンティア市場、地政学の交差点で高成長の資本機会を開拓しています。
そして、創始者のChalid Arrab氏については、Googleで検索しても執筆時点では全くの他人であるプロボクサーしかヒットしません。
さらに、当初アドバイザーとして掲載されていた「国際協力銀行(JBIC)」の前田会長はそのことを否定しており、その後ウェブサイトから削除されたとの事。
となると、前田氏の隣に載っていたポンぺオ元アメリカ国務長官も怪しいような・・・
現在の解約希望者には返金まで1年ほど掛かると説明しているとのことで、いやはや何とも・・・
何かが起きそうですね。。。
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